『電気シェーバーには網刃があるので、網刃の厚みが邪魔する分だけ、安全カミソリよりも深剃り出来ないはずだ』とする説もあれば、
『逆に、電気シェーバーの網刃が肌からヒゲだけを絞り出すのだから、むしろ安全カミソリよりも深剃りなのだ』とする説もあります。
では、その辺りをいろんな機種で実験してみようじゃないか。…というページです。
このページで試した機種は以下の通り。
あご、のど、頬(ほっぺた)、そして鼻の下。
合計4カ所を剃り比べます。
電気シェーバーでドライ剃り(=肌に何もつけず、肌が乾いた状態で剃る)した場合。
ウエットシェービング(=石けん剃り)対応の電気シェーバーの場合は、ウエットシェービングした場合。
安全カミソリで順剃り(=ヒゲの生えている方向にカミソリを動かして剃る)した場合。
安全カミソリで逆剃り(=ヒゲの生えている方向の逆向きにカミソリを動かして剃る)した場合。
それぞれの条件について3枚づつ撮影しています。
電気シェーバー | ドライ剃り | ウエット剃り |
フィリップス HQ7390 |
- (HQ7390はウエット剃りに対応していない) |
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フィリップス RQ1260 (センソタッチ3D) |
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ブラウン 750cc-4 |
- (ブラウン750cc-4はウエット剃りに対応していない) |
上段は、フィリップスHQ7390でアゴ部分のヒゲを剃った画像です。
そり残しのヒゲがけっこう残っている事が分かります。
HQ7390はウエット剃りに対応していない機種なので、ドライ剃りのみです。
中段は、フィリップスRQ1260(センソタッチ3D)でアゴ部分のヒゲを剃った画像です。
左の3枚は、ドライ剃りした画像。そして、右の3枚はウエット剃りした画像です。
HQ7390よりもRQ1260の方が深剃り出来ている事、そして、ドライ剃りよりもウエット剃りの方が深剃り出来ている事が分かります。
下段は、ブラウン750cc-4でアゴ部分のヒゲを剃った画像です。
750cc-4はウエットシェービングに対応していない機種なので、ドライ剃りのみです。
カミソリ | 順剃り | 逆剃り |
ジレット フュージョン |
↑こちらは、安全カミソリでアゴ部分のヒゲを剃った画像。
左の3枚は、安全カミソリでアゴを順剃りした画像。そして、右の3枚は安全カミソリでアゴを逆剃りした画像。
逆剃りすると、かなり深剃り出来る事が分かります。
あごはヒゲがかなり濃い部分なだけに、性能の差がはっきりあらわれるようです。
最も良く剃れているのは安全剃刀での逆剃りですが、シェーバーの場合はその価格と深剃り具合とがだいたい比例している印象を受けます。
電気シェーバー | ドライ剃り | ウエット剃り |
フィリップス HQ7390 |
- | |
フィリップス RQ1260 (センソタッチ3D) |
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ブラウン 750cc-4 |
- |
カミソリ | 順剃り | 逆剃り |
ジレット フュージョン |
のど元の皮膚は薄くて傷つきやすい為か、カミソリの逆剃りでは、薄く血が滲んでいます(>_<)
安全カミソリの順剃りは、盛大に剃り残されている事が分かります。
電気シェーバーはどの機種も良く剃れています。
電気シェーバー | ドライ剃り | ウエット剃り |
フィリップス HQ7390 |
- | |
フィリップス RQ1260 (センソタッチ3D) |
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ブラウン 750cc-4 |
- |
カミソリ | 順剃り | 逆剃り |
ジレット フュージョン |
電気シェーバー | ドライ剃り | ウエット剃り |
フィリップス HQ7390 |
- | |
フィリップス RQ1260 (センソタッチ3D) |
||
ブラウン 750cc-4 |
- |
カミソリ | 順剃り | 逆剃り |
ジレット フュージョン |
鼻の下は、アゴと同様に、ヒゲの密度が濃い箇所です。
安全カミソリでの逆剃りが最も深剃りでき、シェーバーは価格の順に深剃り結果が決まる、という感じ。アゴの結果と同じですね。
ブラウンは、ごくまれに長い毛をそり残します(写真3枚目)。
マイクロスコープでの深剃り比較はとても興味深いので、これからもっと続けたいと思います。