電気シェーバーでウエット剃りをする場合に必要となるのが、泡やジェルなどのシェービング剤。
しかし、シェーバーの説明書に「シェービング剤をお使いいただけます」と書かれていても、一体どれを選べばよいのか悩んでしまいます。
そこで、いろいろなシェービングジェルを使って電気シェーバーでの剃り心地を比較してみるページを作ってみました。
シェービングジェルとは、ジェル状のシェービング剤のこと。
シェービングフォーム(泡)と違って透明なので、剃る場所を目視で確認しながら剃れます。
また、ジェルを肌に塗る際にヒゲの生え具合を指で確認出来る点も大きなメリットです。
まずは「サクセス ウェット剃りシェーバー専用ジェル」から。
電気シェーバーでもヒリヒリする方に! 「ウェット剃りができる電気シェーバー」専用のジェル。 肌にぬり広げて、剃るだけ。電気シェーバーのすべりをよくして、最後までスイスイ剃れます。 “うるおいの保護膜”を形成。肌に負担をかけずに剃れて、ツルツルの肌に。 化粧水成分配合。 ヒゲを柔らかくして、根元から深剃りできます。
サクセス ウェット剃りシェーバー専用ジェル(公式サイト)より
と謳っています。
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サクセス ウェット剃りシェーバー専用ジェル 180g |
358円で売られています(2015年6月時点)ので、1回分(4グラム)の価格は約8円となります。
容器が半透明で、残量の視認性は良好。
ぬるぬる感がやや弱めで滑りが悪いと感じました。
シェービング途中での継ぎ足しが必要な感じ。
メントールのスーッとする感じは控えめ。
すすぎは数回で充分落とせます。
大型ドラッグストアで入手可能。
続いて、「シック ハイドロシェービングジェル」。
画像は2015年6月に撮影した150g入りパッケージ。2021年1月時点では150g入りの商品は存在しません。
剃る時も肌本来の水分を保ち、しっとりすべすべ肌に。2種のヒアルロン酸(うるおい成分)配合。独自の処方がヒゲを芯まで柔らかくするので、スムーズにシェービングできます。肌につけた時、ヒゲが見えやすい透明ジェル。
シック ハイドロ シェービングジェル(公式サイト)より
と謳っています。
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シック ハイドロ シェービングジェル 200g |
200gパッケージが278円で売られています(2021年1月時点)ので、1回分(4グラム)の価格は約5.6円となります。
容器そのものは透明なのですが、包装フィルムが邪魔で残量の確認ができません(フィルムを剥ぎ取れば問題なし)。
特筆すべきはヌルヌル感。
圧倒的です。
少ない使用量でよく滑ってくれます。
「これだけヌルヌルするって事は、逆にすすぎの時になかなか落ちないんじゃないか?」
と思いきや、意外とすすぎやすく、数回のすすぎで落とせます。
メントール感は控えめ。
定番品として流通しているようで、たいていのドラッグストアで入手可能。
200g入りの標準パッケージと、240g入りの徳用版とがあります。
おすすめ。
続いて、「シック 洗顔もできる シェービングジェル」。
ひげ剃りと洗顔がこれ1本で可能という珍しい製品。
水分たっぷりのジェルがヒゲを根本から柔らかくし、最後までスムーズに深剃りができます。顔の皮脂や毛穴の汚れもキレイに洗えます。
シック 洗顔もできるシェービングジェル(公式サイト)より
と謳っています。
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シック 洗顔もできる シェービングジェル 180g |
310円で売られています(2015年6月時点)ので、1回分(4グラム)の価格は約7円となります。
シェービング剤として必要なヌルヌルねばねば感は豊かで、剃り味そのものは問題ありません。
しかし、このヌルヌル感が、なかなか取れず、すすぎにとても苦労します。
同じSchick製品の「ハイドロ」はすすぎ良好でしたが、こちらは大違いです。
このヌルヌル感をうるおい感であると捉える事ができる人ならば良いかも知れませんが、私はムリでした。
また、口に入ってしまった際の味がとても苦いです。
大型ドラッグストアで入手可能。
続いて、「牛乳ブランド(牛乳石鹸) シェービングクリーム」。
お肌にもやさしい、さわやかシェービング。
牛乳ブランド シェービングクリーム(牛乳石鹸公式サイト)より
と謳っています。
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牛乳ブランド(牛乳石鹸) シェービングクリーム 80g |
ジェルではなく「クリーム」です。
チューブ入りで80グラム。
他の製品と比較して内容量は少なめ。
309円で売られています(2015年6月時点)ので、1回分(4グラム)の価格は約15円と割高です。
洗顔フォームとか歯磨き粉のような質感です。
特筆すべきは泡切れの良さ。
顔に1回か2回水をあてるだけですすぎが完了します。
かなりの時間短縮とストレス軽減になります。
シェーバーのすすぎもラクチン。
忙しい朝はとても助かります。
滑りはさほど良くないので途中で継ぎ足しする必要があるかも。
ドラッグストアでは見かけません(大型店やネット通販で入手可能)。
続いて、「ギャツビー ひきしめシェービングジェル」。
浸透×密着バリアジェル 素早く水分が浸透。ヒゲを柔らげる。 密着して肌を保護。何度剃っても刃すべりがなめらか。 超爽快 メントール(冷感成分)配合。シャキッと気持ちいい使用感。 うるおい成分配合。ヒゲ剃り後の肌荒れを防ぐ。 さわやかで心地よいアクアシトラスの香り。
ギャッツビー ひきしめシェービングジェル(公式サイト)より
と謳っています。
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ギャツビー ひきしめシェービングジェル |
320円で売られています(2015年6月時点)ので、1回分(4グラム)の価格は約6円となります。
ミニサイズのパッケージも売られています。
ジェル自体に、青い色がついています。
出し口の穴が大きく、ドバッと大量にでてきます。
非常に滑りが良く、シェーバーで同じ箇所を数回往復させても、引っかかる感じはありません。
メントールの感じがやや強く、清涼感があるので、冬場は寒く感じるかも。
すすぎやすさも問題なし。
たいていのドラッグストアで入手可能。
シックハイドロと同じくらいオススメ。
続いて、「ギャツビー うるおいシェービングジェル」。
前述の「ひきしめ(水色)」はサッパリ爽快感を売りにした製品でしたが、こちらの「うるおい(緑色)」はシットリ感で肌を潤す事を売りにした製品。
浸透×密着バリアジェル 素早く水分が浸透。ヒゲを柔らげる。密着して肌を保護。何度剃っても刃すべりがなめらか。 ヒアルロン酸配合(保湿) 肌にうるおいを与え、ヒゲ剃り後の肌荒れ・カサつきを防ぐ。 さわやかで心地よいアクアシトラスの香り。
ギャッツビー うるおいシェービングジェル(公式サイト)より
と謳っています。
アマゾンでギャツビー うるおいシェービングジェルを見る |
ギャツビー うるおいシェービングジェル 205g |
319円で売られています(2015年6月時点)ので、1回分(4グラム)の価格は約6円となります。
細く出てくるため、量の微調整が容易です。
滑りやすさはやや弱め。
メントールのスーッとする感じは控えめ。
すすぎやすさは問題なし。
シットリ感については私はよく分かりませんでした。
たいていのドラッグストアで入手可能。
続いて、「ジレット フュージョン プログライドジェル」。
3つの肌ダメージ(ミクロの傷、赤み、つっぱり)を防ぐ。
プレシェーブ フュージョン(公式サイト)より
と謳っています。
販売終了 |
ジレット フュージョン プログライドジェル 175ml |
373円で売られています(2015年7月時点)ので、1回分(4グラム)の価格は約8.5円となります。
サイドに残量確認の為の透明窓がついている事に加えて、下半分が透明なので、残量確認は容易です。
肌に塗り広げると、若干ですが白く泡立ちます。
メントール感はありません。
滑りやすさは普通。
やや多めに使うと最後まで滑り感を持続した状態を維持できます。
特筆すべきは、剃り終えた後の肌のシットリ感です。
潤っているな、という感触があります。
唯一の問題が、すすぎです。
なかなか落ちません。
シャワーを使えば問題ありませんが、手で洗面器から水をすくってバシャバシャする場合はだいぶ苦労します。
シャワー派にはおすすめ。
たいていのドラッグストアで入手可能。
続いて、「サクセス 多枚刃の安全カミソリ用 シェービングジェル」。
3、4、5枚と並んだ刃(多枚刃カミソリ)で、くり返し剃っても、剃っても、ジェルが肌に密着。ヒゲがもっともっとよく剃れます。最後のひと剃りまでジェルが密着するので、ツルっと気持ちよく剃れます。肌を守り続けて、ヒリヒリしにくい。カミソリ負けを防ぐ薬用タイプ。
サクセス 薬用シェービングジェル 多枚刃カミソリ用(公式サイト)より
と謳っています。
アマゾンでサクセス 薬用シェービングジェル 多枚刃カミソリ用を見る |
サクセス 薬用シェービングジェル 多枚刃カミソリ用 180ml |
399円で売られています(2016年1月時点)ので、1回分(4グラム)の価格は約8.9円となります。
包装フィルムを剥がすと容器が透明で、残量の視認性は最高です。
シェービングに必要なぬるぬる感とすすぎやすさが両立しており、シックハイドロにかなり近い使用感です。
シックハイドロよりも僅かに固めの質感(=肌から垂れ落ちにくい)。
メントール感は控えめ。
たいていのドラッグストアで入手可能。
続いて、「近江(おうみ)兄弟社 メンターム シェービングジェル」。
蒸らし不要!肌のうるおいを守る!
と記載されています。
近江兄弟社のサイトに製品情報はありません。
販売終了 |
近江兄弟社 メンターム シェービングジェル 200g |
359円で売られています(2016年7月時点)ので、一回分(4グラム)の価格は約7.2円となります。
ジェルは青色です。
容器は白色半透明で、残量の視認性は良好。
やや太めの出し口で、ドバッと出てきます。
特筆すべきは、すすぎやすさ。
軽く水をあてるとサッと流れてくれます。
「牛乳ブランド
シェービングクリーム」もすすぎやすかったのですが、本製品はそれ以上であり、ダントツです。
すすぎにかかる時間を大幅に短縮できます。
シェービングに必要なヌルヌル感はそこそこで、シェービング途中で注ぎ足す必要を感じる事があります。
メントール感は感じません。
入手性にやや問題があり、ネット通販以外では見かけません。
個人的にかなり気に入っています。おすすめ。
続いて「シック ハイドロ スキンディフェンス シェービング ジェルフォームW」。
「ジェル」ではなくて、「ジェルフォーム」です。
敏感肌用と謳っています。
最初はジェル状ですが、肌に塗り込む事でフォーム(白い泡)に変わるというもの。
うるおい成分とすべり成分配合のジェルが肌に密着、皮膜を作って保護します。
2種のヒアルロン酸(うるおい成分)配合。剃るときも肌本来の水分を保ち、しっとりすべすべ肌に。
シック ハイドロ スキンディフェンス シェービングジェルフォーム(公式サイト)より
と謳っています。
アマゾンでシック ハイドロ スキンディフェンス ジェルフォームを見る |
シック ハイドロ スキンディフェンス ジェルフォーム 199g |
858円で売られています(2020年1月時点)ので、一回分(4グラム)の価格は約17.1円となります。
高圧ガス缶スプレー式で、ボタンを押すと激しく飛び出してきます。
量の微調整が難しいです。
もう少し大人しく出てきて欲しいところ。
缶ですので、残量を目視で確認する事はできません。
噴射口付近の溝(みぞ)にジェルが入り込んで汚れやすいという欠点も。
手で顔に塗り込む際にはまだジェル状ですので、塗りながらヒゲの生え度合い(長さや生えている方向)を把握する事ができます。
その後フォームに変わったら、シェーバーを当てた場所からは白いフォームが消えているので、剃り残したところがすぐに分かります。
ジェルとフォームの良いところを両立させた素晴らしいアイデア。
「泡なんて、すぐに流れ落ちてしまうのではないか」と心配でしたが、それは杞憂でした。
泡と言っても密度が濃く、肌にしっかり留まってくれます。
すべりが長持ちし、シェーバーのヘッドを何度往復させても肌へのダメージは感じられず、結果としてかなり深剃りできます。
1ランク上のシェーバーを使っている気分になれます。
すすぎやすさも文句なしです。
スーッとするメントール感の強さは標準的。
かなりおすすめ。
続いて「ディブ DEVE 薬用シェービングジェル」。
カミソリ負けを防ぎ、なめらかな深剃り。肌にやさしい弱酸性です。
と謳っています。
製造元が熊野油脂株式会社、発売元はビューアプロダクツ株式会社。
webサイトは見つかりませんでした。
日本製です。
ヨドバシカメラで204円(2020年3月時点)で購入。
こんなに安いジェルがあるのか!と驚きました。
アマゾンでも売られています。
販売終了 |
DEVE 薬用シェービングジェル 220g |
私は204円で購入しましたので(2020年3月時点)ので、一回分(4グラム)の価格は約3.7円となります。
手のひらに落とした瞬間に、「なんか固いな」と感じます。
ジェルというよりは歯磨き粉に近い触感。
ヌルヌルした感じがありません。
すべりが悪く、シェーバーを動かすのに苦労します。
ジェルの量を増やして補おうとするのですが、それでもすべらず、シェーバーのヘッドが肌の上で止まってしまいます。
「つけてからしばらくおくと剃りやすくなります」との記述がありますが、さほど変わりません。
シェーバーでのウエット剃りには全く向かないと感じました。
すすぎやすさは問題なし。メントール感は感じられませんでした。
続いて「サクセス シェービングジェル プレミアム」。
シワ・たるみ剃りにくい肌にも。密着&深剃り。濃密保湿ジェル。
ヒゲが剃りにくくなった大人の肌に。
大人の男性の肌変化に着目。
刃すべり向上成分配合で、カミソリがひっかかりやすいたるんだ肌でも密着剃り!
高保湿成分配合(アミノ酸・ヒアルロン酸)で、使うたび肌うるおってなめらかな感触!
うるおいジェル処方でヒゲの芯までやわらか!スルッと剃れる!
サクセス シェービングジェル プレミアム(公式サイト)より
と謳い、年配男性をターゲットとしているようです。
アマゾンでサクセス シェービングジェル プレミアムを見る |
サクセス シェービングジェル プレミアム 180g |
495円で売られています(2021年1月時点)ので、一回分(4グラム)の価格は約11円となります。
容器が半透明なので、残量の視認性は悪いです。
視力が衰えてるかも知れない世代をターゲットにしているわけですから、ここは改善して欲しいところ。
加齢によるシワやタルミに対応するために刃すべり向上成分を配合しているとのことで、すべりに期待していましたが、特筆すべきものは特に感じられませんでした。
すすいだあとにヌルッとした感触が残ります。
これを潤いと捉えるか、すすぎ残りと捉えるか、難しいところ。
メントール感の強さは普通。
私がまだその年代に達していないだけかも知れないので、シワ・タルミ対応という件に対しては何とも言えません。
この「サクセス シェービングジェル プレミアム」を使った後に、2つ上で紹介したシックのジェルフォームを使うと、シックの方が圧倒的に剃りやすく、よくすべり、深剃りが効くと私は感じました。
続いて、2023年に発売された「シック ハイドロシェービングクリーム」。
クリームが肌を守る高保湿シェービング
24時間潤い続く保湿成分で潤う肌へ
皮膚科医テスト済みで肌へ配慮された設計
シック ハイドロ シェービングクリーム(公式サイト)より
と謳っています。
アマゾンでシック ハイドロシェービングクリームを見る |
サクセス シェービングジェル プレミアム 180g |
968円で売られています(2024年3月時点)ので、1回分(4グラム)の価格は約22円となり、かなり割高です。
歯磨き粉のような硬めの質感。
フィリップスのシェーバーを使って試してみたところ、シェービング開始から数十秒時点でシェーバーから警告音と警告表示が出て、動作が止まってしまいました。
どうやらクリームの粘度があまりにも強過ぎて、内部の回転機構が詰まってしまったようです。
仕方ないのでその日のシェービングは中止し、ヘッド部分を分解して水洗いし、自然乾燥させました。
後日改めてシェーバーのスイッチを入れたのですが、なんと、動作しなくなってしまいました(電源を入れると一瞬ぶるっとするが、すぐに警告音と警告表示が出る)。
このシェービングクリームはあまりにも粘度が強く、わずかに残留した成分が乾燥後に接着剤のような働きをしてしまったようで、たった1度の使用によってシェーバー自体が壊れてしまったという事になります。
どうぞご注意を。
つづく!
新しいシェービングジェルを買うたびに更新します!