処分するつもりの古いシェーバーを幾つか持っているのですが、稀少金属が含まれた二次電池が入っている事を考えると、出来れば内蔵電池を取り出してリサイクルに回したいものです。
そういうわけで、このページではBRAUN5413の分解にチャレンジしてみたいと思います。
極めてシンプルで合理的な、ドイツらしい内部構造に驚きました。
このページに書かれている事を実行する事は推奨しません。
何かあってもページ作成者の私は責任を負いません。
また、分解するとメーカー保証もなくなり、サポートも受けられなくなります。
今回分解するのは、このBRAUN-5413。
5年くらい…いや、もっと前に発売された機種です。
充電池もけっこう劣化してしまいました。
メーカーに蓄電池交換を依頼して延命という手段もありますが、別のシェーバーもありますので、今回は引退して頂く形で。
用意するものはドライバー。
精密サイズと0番手サイズのプラスドライバー、そしてマイナスドライバーもあると便利です。
作業中にシェーバー内のひげクズが落ちる事を考えて、机の上にキッチンペーパーを敷いています。
臆病な私は目を守る為に安全グラスをかけて作業しました。
外刃と内刃を取り外すと首振りヘッドの支点になっている小さなネジが見えてきますので、まずは精密ドライバーでコレを外します。
ネジは反対側にもあります。
このネジを外すと、ヘッド部が本体から外せます。
上の画像で、手の内に握られているのがシェーバー本体、指先に持っているのがヘッド部分です。
本体部の真ん中辺りにちょっとした出っ張りがあるのが見えるでしょうか。
この出っ張りが、ヘッド部の溝にはまる仕組み。
こんなにシンプルな仕組みでモーターの回転運動を往復運動に変換していたのですね。
ヘッドを外して並べてみたところ。
実は撮影する前にウエットティッシュで掃除しているのでキレイに見えますが、ヘッドの裏面にはヒゲクズがけっこう付いています。
こうやって分解掃除するだけで動作がスムーズになったりするかも知れません。
本体底部にネジが2本隠されていますので、まずはネジ隠しの小さな化粧パーツをマイナスドライバーでこじって外します。
ネジ隠しの小さなパーツは爪ではまっているだけなので簡単に外せます。
この際に手指に怪我をしないように注意したいところ。
ネジ頭が露出したら、ネジを外します。
すると、底部の小さなプラスチックパーツ(画面右にちょっと映っている黒い部品)が外れます。
本体底部のネジを外すと、もうフロントパネルはぐらぐらです。
簡単に外せます。
じゃーん!
フロントパネルを外すと、電子基盤の裏面が見えてきました。
基盤にかかっている白色のビニールシートみたいなものは、おそらく、入ってきたヒゲクズによって基盤がショートしたりする事を防ぐ為のものと思われます。
取り外したフロントパネルです。
裏返すとこんな感じ。
ジャンパー線が無く、はめ込み式で電気回路が形成されている事が分かります。
さて、次にリアパネルの取り外しですが、外そうとすると上の部分で何かが引っかかっているようです。
上の部分2箇所で、リアパネルの爪が本体にはめ込まれているようです。
両手の親指を使って、左右同時に上方向に持ち上げてみます。
リアパネルの爪が外れました!
リアパネルの分離成功。
こんな感じではめ込まれていたのですね。
ついに内部が露出しました。
こんなに少ない部品点数の電子回路に100ボルトを直接繋いでいたと思うと、「えっ?こんなもんでいいの?」という驚きの感情がわき上がります。
本体底部の電源コネクター、モーター、そして基盤とを電気的に繋いでいるのは、はめ込み構造のコネクターです。
特に力を入れる必要もなく、普通に素手で基盤を取り外せます。
ついに電池へのアクセスに成功しました。
「SANYO Ni-MH」と書かれています。単三電池サイズですね。
電池と基盤とを繋いでいるタブをニッパーで切れば、電池を取り外せそうです。
当初は再組み立てするつもりは無かったのですが、あまりにもキレイに分解出来たので、組み直しも簡単に出来るのではないかと考え、チャレンジしてみました。
もちろん何の問題もなく動作します。
作業お疲れ様でした。