円筒形の刃を鼻に突っ込むタイプのパナソニックと、トリマー式のフィリップス。
この両方を買い揃えて比較してみる、という電動鼻毛カッターのレビュー(感想)ページです。
このページの要約:鼻毛処理だけを考えるならパナソニックが使いやすいが、広い面積で使う事を考えると、刃渡りの長いフィリップスの方が作業効率が良い。
パナソニックの現行鼻毛カッター機種ラインナップは以下の通り。
機種名クリックでメーカー公式サイトに飛びます | |||||
機種名 | ER-GN70 | ER-GN51 | ER-GN31 | ER-GN21 | ER-GN11 |
アマゾン価格 | |||||
刃 | ER9972-K | ER9973-W | ER9972-K | ||
本体の水洗い | 可能 | 不可能 | |||
色 | 黒 | グレー | 白/黒 | 白/黒 | 白/赤/黒 |
特記 | 電池を2本使う強力タイプ 毛クズ吸引機能有り ニッケル水素電池が 使用可能 |
毛クズ吸引機能有り | ニッケル水素電池が 使用可能 |
女性向け (美容用品売り場での取扱い) |
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機種名 | ER-GN26 |
アマゾン価格 | |
刃 | ER9973-W |
本体の水洗い | 不可能 |
色 | ピンクゴールド/ビビッドピンク |
特記 | ニッケル水素電池が使用可能 |
このなかから私が選んだのは、最廉価モデルです。
(写真のモデルは先代モデルのER-GN10ですが、現行モデルのER-GN11と仕様は同じです。)
オーソドックスな形状の鼻毛カッターです。
白・赤・黒の3色展開。
となります。
上位機種のER-GN70、ER-GN51、そしてER-GN31と同じ刃が使われています。
全長12.5センチ程度。
電池(単3乾電池×1本使用)は別売りになります。
パッケージには「0.5mm以下の毛は切れないかも」「刃の寿命は3年」「日本製」といった記述が。
鼻毛だけでなく、耳毛、眉の輪郭作り、ヒゲの輪郭作りにも使えると謳っています。
サイドから見ると、本体下部裏側の電池フタ部分が膨らんでいるのが分かります。実はこれには意味があって…
なんと、電池蓋の中には、刃先を掃除する為のブラシが収納されています!
ブラシを無くさない為のナイスアイデア。
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機種名 | Nosetrimmer series 5000 NT5600/16 (Amazon限定) |
Nosetrimmer series 3000 NT3650/16 |
Nosetrimmer series 1000 NT1650/17 |
アマゾン価格 | |||
色 | シルバー | 黒 | 黒 |
本体の水洗い | 可能 | ||
ヒゲスタイラー(※) | 付属 | 無し | |
眉毛コーム(※) | 2種類付属 | 無し | |
付属品 | ポーチ・電池 つき |
刃先カバー・電池 つき |
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発売 | 2020/10 |
このラインナップのなかから私が選んだのは、最上位モデルのNT5600/16です。
パッケージには「怖くない」「傷つけない」「本体丸洗い可能」「本体2年間保証」「原産国:中国」といった記述が。
付属品は以下の通り。
眉毛コームとは、眉毛の長さを均一に刈り揃える為のパーツです。
左は非装着時/真ん中は3mmの眉毛コーム/右は5oの眉毛コーム
眉毛コームを装着したのが上の画像です。
コームを刃先に装着し、眉毛の上を毛の流れに逆らって動かすと、過剰に伸びた分だけをカット出来る、という仕組み。
眉頭は長め、眉尻は短めにするとカッコ良く決まります。
そして、ヒゲスタイラーとは、ヒゲの輪郭作りや、もみあげなどのお手入れに使うパーツ。
NT5600/16はヘッド部分が脱着式になっており、トリミングヘッド(標準ヘッド)とヒゲスタイラーとの付け替えができる仕組みになっています。
ヒゲスタイラーは平面に生えた毛をカットするに適した形状。
腕や手の甲の毛を剃ったりする際にも便利です。
ヒゲスタイラーにもコーム(3mm)の装着が可能、ヒゲの長さを均一に揃えることが出来ます。
刃の裏側下部あたりにストラップホールのような穴が空いていますが、これはストラップを通す為の穴ではなく、刃先を水洗いした際に入り込んだ水を排出する為の穴です。
動画のフィリップス鼻毛カッターは先代モデル(NT9110)です。
パナソニックはシュルルルルルという感じ。
軽い感じの動作音です。
内蔵されたモーターの回転を回転運動のまま利用する方式なので、音や振動が比較的少ないのだと考えられます。
一方、フィリップスはゴウウウウウウンという感じ。
ちょっとビックリするくらい低音が響きます。
こちらはモーターの回転運動を往復運動に変換する方式ですので、その機構でどうしても音が大きくなるのだと思われます。
ちなみに、動画の最後に出てくるのは、うぶ毛剃りシェーバーのフェリエです(フェリエについては後述します)。
この2機種、最大の違いは刃の駆動方式です。
パナソニックER-GN11-Wの刃は円筒形。
内刃の回転運動によって、外刃のスリットから入ってきた毛をカットする仕組み。
横方向だけでなく、上方向からの毛もカット可能です。
上の写真のように、内刃と外刃に分解可能。
分解してブラシで掃除する、という形のお手入れ方法。
また、刃は水洗い可能です。
しかしながら、本体は水洗い不可です。
すなわち、水洗いする場合には本体から刃を取り外して、刃だけを水で洗う、という形になります。
一方、フィリップスNT5600/16はヘラのような平たい形をしたヘッド部分の両側に、トリマー状の刃がついています。
刃を分解する事はできません。
水道の流水を刃先に当てながらスイッチONにして洗う、という形になります。
鼻に突っ込んで使う鼻毛カッターは常に清潔に保ちたいもの。
水洗いの容易さで比べるならばフィリップスNT5600/16が有利と言えます。
この2機種、使用感は大きく異なります。
パナソニックの場合、外刃のスリットに毛を入り込ませないとカット出来ないわけですが、そのスリットが短いのです。
上の画像でお分かり頂けると思いますが、横から見たときのスリット長さは2〜3ミリ程度しかありません。
このため、1度に取り込める毛の量が少なく、早剃りには向きません。
しかしながら、360度全周にスリットが配置されているので、方向を気にする必要はありません。
特に何も考えずにチョリチョリやっているといつの間にか鼻毛が消えている、という感じ。
パナソニックの使用感をまとめると、こんな感じになります↓
一方、フィリップスは刃渡りが10ミリ以上あり、早剃り出来ます。
特に、手の甲など広めの面積を剃る場合、非常に効率よくあっという間にそり終えてしまいます。
しかしながら、方向を気にしながら剃る必要がありますので、ある程度の慣れが必要かもしれません。
フィリップスの使用感をまとめると、こんな感じになります↓
結論としては、鼻毛しか処理しないという人の場合はパナソニックER-GN11で充分だと思われます。
一方、鼻毛だけでなく、指の毛や襟足など広い面積の毛も処理したいのならばフィリップスNT5600/16の方を断然オススメします。
このページで紹介した鼻毛カッター | |
パナソニック ER-GN11 |
フィリップス NT5600/16 |
↓以下は追記です↓
上の画像は、フィリップス鼻毛カッターの先代モデルNT5175/16(上段)とパナソニック・フェリエの刃先(下段)です。
フィリップス鼻毛カッターはトリマー型ですが、トリマー型のフェイスシェーバーと言えば、フェリエも有名です。
フェリエには眉毛長さ揃え用のコームを装着出来るのですが、この点もフィリップス鼻毛カッターと同じですね。
というわけで、フィリップス鼻毛カッターとフェリエとを比較してみましょう。
もっとも顕著な違いは、刃先の細かさです。
どちらの機種もトリマータイプ(のこぎり状になった刃が2枚重なった状態になっており、うち1枚だけが往復運動をする)なのですが、刃のきめ細かさがだいぶ違います。
上の画像はマイクロスコープで刃先を撮影したもの(同一倍率)。
刃先の細やかさがだいぶ違う事が分かります。
フェリエの刃は細かく、一方、フィリップス鼻毛カッターの刃はフェリエの数倍大きいのです。
刃のきめ細かさが違うと何が違うか。それは、狙いのつけやすさです。
例えば、剃り残しのヒゲが1本だけ残っているとします。この場合、フェリエならばその1本だけをピンポイントで狙って剃れるのですが、フィリップス鼻毛カッターだと、狙いがおおざっぱになってしまいます。
特に眉毛の輪郭作りをするとき、この違いは大きく影響します。
…という感じです。
両者は似ているものの、フェリエは鼻毛剃りに対応していませんし、フィリップス鼻毛カッターはうぶ毛剃りに対応していません。
剃る部位に合わせて両方を使い分けるのが望ましい、という感じ。
なお、フェリエは刃にオイルをつける事が推奨されていますが、フィリップス鼻毛カッターはオイル不要です。
ちなみに、フェリエについては別ページを作ってありますので、詳しくは
顔剃りシェーバー“フェリエ”を使ってみた感想(レビュー)
をどうぞ。
今や、3000円程度のwebカメラで720p(1280x720)のHD撮影が出来る時代になりました。
数センチの距離まで寄ってもピントが合い、しかも、毛の1本まで映せるHD画質。
…という事は、肉眼では直接見る事が出来ない場所(うなじや耳など)をwebカメラで撮影し、その画像をPCでリアルタイムモニターしつつ、毛を処理出来るというわけです。
さっそく試してみましたので、映像を見てみて下さい。
とは言っても、耳毛をupするのはさすがに忍びないので、手の毛で挑戦してみました。
この動画はロジクールのC525という実売3000円程度のwebカメラで撮影したもの。
webカメラでモニターしつつ毛を処理する、という作業が充分現実的であることがお分かり頂けると思います。
(編集ソフトのスペックの関係で画質が480pに抑えられていますが、実際には720pのHD画像で撮影されています。)
個人差があるものの、男性は40代から耳毛が本格的に生えてくると言われています。
自分の耳をアップで見た経験が無い方は、1度チェックされてみてはいかがでしょうか。
このページで紹介した鼻毛カッター | |
パナソニック ER-GN11 |
フィリップス NT5600/16 |