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一番肌に優しいのは電気シェーバーでのウエットシェービング(石鹸剃り)

このページの作成者は「肌が弱い・髭が濃い・色白(=髭が目立つ)」と、ヒゲについて大きな悩みを抱えている人物です。
そんな私が最終的に辿り着いたヒゲ剃り法は「電気カミソリでの石鹸剃り(防水の電動シェーバーをT字剃刀の要領で使いヒゲを剃る)」でした。

電動シェーバーでウエット剃りするメリットは、

…といったところにあり、その辺りをじっくり書き込んでいる“ウエット剃り”とは何かを紹介するページです。

2011/03/20

【目次】このページ内の行にジャンプします
▼はじめに
▼はじめての電気シェーバー
▼防水の電気シェーバーを発見する
▼防水シェーバーを使いこなそうと試行錯誤
▼ウエットシェービングの手順
▼手間とコスト
▼シェーバー選びのヒント
▼リンク
▼アトピーで悩んでいる方へ

はじめに

私はヒゲが濃く、中学2年の頃には、すでに毎朝剃っていました。当時は安物のT字形カミソリで剃っていたと思います。たしか中2の時、保健体育の授業で、先生が「毎日ヒゲ剃ってる人はいるかな?」とクラスに問いかけたのを覚えています。他に誰も手を挙げていない状況で、私は、ひとりで手を挙げる事は出来ませんでした。「さすがに、まだ、毎朝剃ってる奴はいないようだな」みたいな教師の言葉が胸に突き刺さったのでした。

高校生にもなると、多少はお金がありますので、2枚刃のタイプを使っていました。安い使い捨てT字タイプと違って、刃の寿命が来た場合は、手持ちグリップ部は流用して、刃先部分だけを交換する、そんなタイプのモノです。ほんの数日で剃り味が落ちてきますので、刃を頻繁に交換します。シェービングフォームの代金も含め、高校生の身分としては痛い出費でした。
それでも髭剃りにお小遣いを投入し続けていたのは、「髭の濃さが目立ちませんように…深剃りできますように…」まさに、その一心です。異性の目を最も気にする時期ですから、多少の金がかかっても、そんな事は気にしてられません。
その後、3枚刃のタイプが出たり(最近では4枚刃もあるそうですが)、いろいろ試したものです。

しかし、どんなカミソリを使っても剃った後、肌が必ず赤く荒れるわけです。
「電子レンジで蒸しタオルを作って、肌を柔らかくしてから剃ると良い」と聞けばそれを試し。「新しいシェービングフォームが出た」と知ればそれを試し。しかし、まるで駄目でした。

床屋に行くのは精神的苦痛でした。「ヒゲにクセがあるんだよねぇ…」なんて言われると、罪悪感でいたたまれなくなります。また、肌の弱さ故に出血し、「なかなか血が止まらないわ」なんて言われるのも、「オマエ、肌弱すぎなんだよ」と言われているようで、非常に辛いものがありました。
…今思えばナイーブ過ぎますけど、傷つきやすいティーンエイジャーだった当時としては、そりゃ深刻です。

はじめての電気シェーバー

1990年代、私は始めて電気シェーバーというモノを手に入れました。ジョリジョリといい音で剃れます。いちいち洗面台の前に行く必要も無く、泡を付ける必要もなく。便利ではあったのですが、剃り終わった肌を手で触ると、全然ツルツルじゃない。カミソリで剃った場合と比べて、深剃りが出来てないのです。まあ、深剃り比べで電気カミソリがT字剃刀に負けるのは当然なのですが、ヒゲの濃さがコンプレックスである自分としては、ほとんど使われぬままとなったのでした。

しかし、肌への負担という点では、カミソリと比べて格段に優しく、肌はあまり赤くならないのでした。その為、人と会わない日はデンキで髭剃りしていました。

防水の電気シェーバーを発見する

初代ラムダッシュ 「カミソリでヒゲを深剃りして、肌荒れはアフターシェーブローションを塗りまくって対処する。多少の流血は日常茶飯事。」
これが、当時の私の「髭剃り観」でした。これ以外の方法が無かったのですから、しょうがないです。

しかし、ある時、何気なく電気屋で発見したナショナルの機種に「WET/DRY」という文字が刻まれているのを見て、「これは…!」と思ったのでした。3万位したと思います。シェーバーとしては高め。っていうか一番高い。でも「もしかしたら、これでヒゲコンプレックスから救われるかも?」というわずかな希望に賭ける事にしました。

「WET/DRY」という事は、「これをカミソリの様に使えば、カミソリ級の深剃りと、シェーバー級の肌への優しさを両立できるって事か!?」と思ったのです。

防水シェーバーを使いこなそうと試行錯誤

ラムダッシュのマニュアルさっそくそのシェーバーを購入。箱を開けます。説明書の15ページ。「ウエット剃りのしかた シェービングフォーム・ジェルなどの泡状のものでウエット剃りをすると、肌のすべりもよく、より深剃りできます。」と書いてあるではありませんか!
キターーー(>Д<)ーーー!!!です。

でも、ウエットシェービングに関する説明はこれだけ。洗顔後に剃る方がいいのか、あるいは逆に洗顔前がいいのか、とか、ツルツル滑るウエットシェービングでアゴの部分の癖ヒゲを剃るにはどうするか、とか、そういう細かいことは書いていません。
ウエット剃りをする人は、少数派って事なんでしょうね。まあいいです。書いてないのならば、自分で試行錯誤すればいいのです。

ブラウンのマニュアルブラウンの非防水シェーバーの説明書には「洗顔前に剃れ」と書いてありますが(右の画像)、ウエットシェービングの場合は洗顔後の方がいいです。やってみればわかりますが、洗顔後の方が滑りやすく、剃りやすいです。

泡立てネット色んなシェービングフォームを試したのですが、私にとって最高の(つまり肌荒れしない)シェービングフォームは、牛乳石鹸赤ラベルでした。
そう、ただの固形セッケンです。 (肌荒れしない理由はよくわかりません。合成界面活性剤やらが入ってないとか、そういう事なのでしょうか。でもまあ結果が全てなので、理由はどうでもいいです。) ただ、固形セッケンなだけに、泡で出てくるはずも無く。自分で泡立てる必要があるわけです。ドラッグストアに500円程度で売っている「泡立てネット(左の画像)」を使うと、非常にきめ細かい、壊れにくい泡が出来ます。 洗顔用のトレシーも非常に細かい泡ができます。が、キメが細かすぎて、できる泡の量が少ない感じがあります。ちなみに100円ショップで売っているネットはキメが荒すぎて、使い物になりません。
この泡立て作業が、肝になります。ここで手を抜くとシェーバーが滑りません。
2009年2月27日追記:洗顔ネットは無印良品の150円のが今のところ最強な感じがします。モコモコフワフワの、テレビCMみたいな泡が出来ます。

ウエットシェービングの手順

自分なりに辿り着いた、肌に優しい洗顔&髭剃りの手順です。

1・洗顔
ぬるま湯(肌の弱い私の場合、脱塩素フィルターを通した湯を使います。)を顔全体にかけて汚れを浮かす

泡立てネットで作った石鹸の泡を滑らせるようにして優しく洗顔

ぬるま湯ですすぐ

2・シェービング
洗顔で使った泡立てネットをここで一度すすぐ(石鹸カスが残っている状態で石鹸をこすりつけても泡立たないわけです。)

石鹸にネットをこすりつけて再度泡立て、髭の生えている部分に泡をつける

網刃(シェーバーの先)を少し水に濡らしてなじませる

シェービング(T字剃刀で逆剃りするイメージです。つまり下から上方向に動かして剃ります。)

顔をすすぐ

清潔なタオルで顔を拭く(無い場合はティッシュで代用する)。必要に応じてシーブリーズなどで肌を引き締める

シェーバーをすすぐ。網刃は外して乾かしておく

…と、こんな感じです。

セッケンを洗顔用途と髭剃りフォーム用途との両方に使うことによって、髭剃りフォームを別途用意する必要が無くなるので、洗面台まわりがシンプルになるというちょっとしたメリットも得られます。 ナショナルのフェリエ

ただ、喉仏の部分のヒゲを剃り残す事があるんです。シェーバーを使う上での技術である、「皮膚を引っ張って剃る」という事が出来ないからです。喉仏の部分は皮膚を横に引っ張って、平坦な箇所に皮膚を移動させて剃ればスムースに剃れるはずなのですが、ウエット剃りの場合は、喉仏の部分の皮膚を引っ張ろうにもセッケンまみれですから、滑って引っ張れないというわけです。

喉仏部分の剃り残し対策としては、「肌を濡らす前に喉仏のヒゲだけはあらかじめドライで剃ってしまう」くらいしか無いですね。眉剃り用のフェリエ(右の画像)で剃るという技もあります。これは、元々が眉毛剃り用なだけに、ピンポイントで剃れますので、剃り残しのヒゲ数本を処理するのにはちょうど良いです。

手間とコスト

ウエットシェービングでのシェーバーメンテナンスに、手間はあまりかかりません。というのは、シェーバーにつきものであった髭クズ掃除が、「水で流すだけ」だからです。
なにしろ、セッケンを使って髭剃りしているわけですから、シェーバーの刃もセッケンまみれ。シェーバーを洗いながら髭を剃っているようなものですので、髭剃り後はシェーバーをそのまま水ですすげば綺麗さっぱりです。

オイル(液状のボトルタイプ)ES003P 刃にオイルを差す手間は惜しまないで下さい。3〜5回使用したら、オイルをつけます。オイルをつけないで使い続けると、剃り味が悪くなる気がします(慣れてくると音でオイル切れがわかるようになります)。
オイルとは左画像のES003Pです。シェーバー売り場で600円程度で売られています。まだ半分以上残っているのが写真で分かるでしょうか?ちなみに、この写真のオイル、3年以上前に購入した物です。完全にカラになるのはあと5年くらいかかりそうです(^_^;)

シェーバーでのウェットシェービングにかかるコストは、シェーバー本体1〜3万円+替え刃(1〜2年ごとに)5千円程度、となります。後は、充電にかかる電気代が数円。そして上述のオイル代。
ほんの数回使用しただけでダメになるT字剃刀を使ってた時、ぼったくられている感がありましたが、それと比較すると、かなりの節約になるはずです。
ちなみに、T字剃刀の出番は完全に無くなりました。
また、「髭が濃い・剃れば肌が真っ赤になる」というコンプレックスからの解放は、プライスレス(金に換えられない)です。

シェーバー選びのヒント

「水洗い可」を謳うシェーバーには、「本体全て丸洗いOK」のタイプと、「刃先の部分だけならば水に濡らしても大丈夫」のタイプとがあります。
前者は、風呂に浸かりながら剃ってももちろん大丈夫ですし、洗面器に本体を完全に沈めても平気です。
後者は、ウエットシェービングには使えません。刃先の部分が防水であるだけであり、石鹸剃りに使う事は想定されていません(本体を濡らすとダメ)。
購入する場合は、ブランド名に惑わされる事なく、慎重に選びましょう。
2010年2月9日追記:どのシェーバーがウエット剃り可能か、まとめました。▼ウエット剃り出来るのは、どれ?をどうぞ。
ちなみに、「水洗いはしたいが刃先以外は濡らしたくない」という場合は、水を入れた洗面器にシェーバーの刃先だけを沈ませてスイッチを入れるとラクです。

リンク

メーカーの、防水性に関するページ

肌の弱めな方の為のページ

アトピーで悩んでいる方へ

塩素除去フィルターのシャワーヘッドで風呂に給湯私が自分で試してみて効果があった(カユミが緩和された)事を枚挙してみました。

・風呂の水から塩素を除去してみて下さい。いわゆる入浴剤は余計なものが入っているのでむしろ逆効果かもしれません。純粋な「塩素除去剤」、または塩素除去フィルターを使ってみて下さい。私は風呂桶に湯を溜める際に、塩素除去フィルターを付けたシャワーヘッドを浴槽に入れて、そのシャワーヘッドから出た湯を風呂桶に溜めています。
その様子を撮ってみました(右の画像)。こんな感じでやっています。ちなみに、シャワーヘッドを交換する際、固くて回しにくい場合はゴム手袋を両手にはめて回してみると、滑らずにラクに交換できます。
2008年12月27日追記:この使い方をすると、フィルターの寿命をかなり縮めますので不経済です。ですので、今はビタミンCで塩素除去! エステボール (家庭用特殊セラミクス風呂用品) 【使用期間の目安:約3ヶ月】を利用しています。こういう安価で便利な商品が出ると助かります。この会社には大手に潰されないよう頑張って欲しいです。

・寝具のダニに注意してみて下さい。ダニは高温・乾燥に弱い事が知られています。日光に当ててもダニは日陰方向に移動して生きていますので、ふとん乾燥機を頻繁に使ってみて下さい。

・自分に合うシャンプーやセッケンを見つけてみて下さい。シャンプーのすすぎ液が身体のカユミの原因ではないかと疑われる場合は、洗髪時の泡やすすぎの湯が身体につかないよう工夫してみて下さい(洗面台でシャンプーする、など)。
2009年9月18日追記:石鹸が肌についている時間を最小にすると、肌へのストレスが最小になる事を発見しました。単純な事なんですけども、例えば「腕を洗う→胸を洗う→下半身を洗う→身体全体をすすぐ」という場合に、腕についた石鹸は、下半身を洗い終えるまでに1分〜2分ほど肌を刺激し続けるわけです。ですので、「腕を洗う→腕をすすぐ→胸を洗う→胸をすすぐ→下半身を洗う→下半身をすすぐ」という感じで、洗ったそばからすすいでいくと、肌の調子が非常に良くなりました。ぜひ真似してみて下さい。

・洗濯機の洗濯槽に発生するカビを取り去ってみて下さい。洗濯槽用カビ取り剤は数百円で市販されています。場合によっては洗濯機そのものを新品に交換するなどしてみて下さい。

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